「小さく前にならえ」の日本的軍隊教育の効果
日本に帰国しております。
いつも帰国する時と違って今回はANAを利用したため、ロサンゼルスの空港からさっそく「日本」に接して衝撃を受けました。
列の並び方
ゲート前で搭乗時間が来たらみんな列に並びますよね。
日系エアラインだけあって、乗客のほとんどが日本人(とほんの少し日本人女性と結婚してる白人配偶者)だったのですが、その列の並び方というのが・・・
一列でまっすぐ!!
これは一体何列なの?ってことにもなってないし、
横入りする人もいないし、
おまけに他の通行人の邪魔にもなってない。
日本人ってほんとすごい。
こういうことが誰にも指示されないのに無意識にできるんですね。
距離の取り方
おまけに並んだ際、前の人との距離がストレスのない距離。
後ろから詰めてこられるとその圧迫感にストレスだし、距離を開けすぎるとこれまた妙にストレス。
詰め過ぎでもなく、開け過ぎでもない。
その両方を感じない完璧な距離感を保てる日本人って一体なんなのだ?
軍隊教育の賜物?
日本人ってどうしてこういうみんな同じような距離が取れるのだろう?と考えてみたら、これって小学校の時に学校でやらされた「前にならえ」や「小さく前にならえ」の効果なのではないだろうか?と思い当たりました。
日本人として普通に日本で育っていると特に疑問に感じませんが、外国から見てみるとあれはまさに軍隊教育にしか思えない。
「前にならえ」
「起立」
「礼」
「着席」
など、未だに日本にテレビなどでそういうのを見ると、軍国主義から脱してないのかと恐怖を覚えます。
が、「きちんと並ぶ」という以外に、「前の人との距離のとり方」というのは、この「前にならえ」や「小さく前にならえ」で徹底して教育されたからなのではないかと。
「前にならえ」ならまだしも、「小さく前にならえ」って一体なんなのさ!? 日本人の子供をバカにしてるのか!!と思っていましたが、あれは混んでいる時の距離の取り方としては最高なんですね。
今回の素晴らしい列の並び方に接して、日本の軍隊的教育もいい面があったんだなぁと感じた次第です。ものを知らない子供にあれを教えこむのはをやっぱり怖いけど。
↓エレベーターもきっちり一列♪
日本人には当たり前でも、海外在住日本人はこういうのにも感動してしまうのだ。